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プロフィール

TO THE NEXT GENERATION -次の世代へ-

 北欧のシンプルで合理的なライフスタイルが生み出したシステム家具「ルンディア」の日本導入に携わって24年、その後独自ブランドの「イキクッカ」を立ち上げて12年が経ちました。使い捨てではなく、ライフスタイルの変化に合わせて組み替えながら一生使い続けて行けるこのシステム家具を、日本にも広めたいという強い想いを抱いて歩んで来ました。多くのユーザーの皆様に支えて頂きながら、今では少なくとものべ1万以上のご家庭でイキクッカが活躍し、成長し続けています。私共が目指す到達点への最初のステップが完了したと感じています。
 そして、この事業を未来に継続すべく、次の20年を担える若い世代にバトンタッチする決断を致しました。この7月より、山田晃一社長率いる家具製造会社、(有)山田家具資材に今後のイキクッカをお任せすることにいたしました。(株)ウッズランドのパートナーとして、イキクッカの製品企画・設計・デザインを担当し、独自にイキクッカストアも運営してきたYUTANI DESIGNは、引き続き(有)山田家具資材のパートナーとしてイキクッカの事業を支えて行きます。
 ユーザーの皆様のこれまでのご愛顧に心より感謝申し上げますとともに、これから若い世代が継承していくイキクッカへも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い致します。

2016年 5月 株式会社 ウッズランド 代表取締役 脇田 義明(写真左)

 ウッズランドさんとの出会いは2004年の春。以来、持込まれる厳しい品質要求に応えながら、無我夢中でイキクッカの製品作りのお手伝いをして来ました。その間、「本棚屋」という1cm刻みでサイズオーダーできる本棚の販売サイトを共同で立ち上げ、それまで製造業者としては未経験の、エンドユーザーとのビジネスの窓口も作り上げました。只今いろいろなことに奮闘中です。
 この度、ウッズランドさんが長年継続して育てて来られた、システム家具「イキクッカ」の次の時代を受け継ぐことになりました。大変身の引き締まる思いです。製造現場において、このシステム家具の最も重要なポイントは、過去の製品パーツとの互換性を保ちながら、その時代に合ったもの作りを継続していくことだと考えています。使う素材にも厳しい基準が設定されています。伝統的に守られて来たその規格・基準を損なうことなく、こだわりと誇りを持って、次の世代を引き継いで行きたいと考えています。社員一同、全力で頑張りますので、どうぞ今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

有限会社 山田家具資材 代表取締役 山田 晃一(写真右)


❖ このウッズランドのイキクッカ販売サイトは2016年7月4日より本棚屋「新館」として引き継がれました。

代表者の略歴とウッズランド歩み

脇田 義明 (わきた よしあき)
Yoshiaki WAKITA
ウッズランド 代表

1958年、福岡県生まれ、福岡育ち。妻と子供(長男、長女、次女)の5人家族。業界仲間での通称は「ルンディア博士」または、「ルンディア馬鹿」。文字通り、ルンディアに関する経験と知識では日本で右に出る者なし。

1987年、家族連れでの米国留学を境に、欧米の生活スタイルや習慣、文化の違いに興味を持ち始める。

1992年、帰国後勤務した関東の大手ホームセンター本社商品企画室で、輸入商品開発に関わる中、北欧のシステム家具「ルンディア」と出会う。そのシステムの持つ合理的なコンセプトに深い感銘を受け、精力的に導入プロジェクトに関わる。翌年ルンディア日本初上陸。当時、使い捨てや環境破壊が大きな社会問題としてようやく意識定着し始めた頃で、日本にもルンディアのような、無駄なく一生使い続けて行ける家具が必要だと強く感じる。

1997年、福岡に帰郷。偶然にも同年秋に北九州市で開催された「フィンランドトレードフェア in九州」に出店予定のルンディア社(Lundia Oy)から依頼があり、同社ブースでの通訳兼案内役を務める。九州でのルンディア展開のきっかけとなる。

1999年、フィンランドのルンディア社およびその他多くの方の支援により、生まれ故郷の浮羽郡(現:久留米市)田主丸町に、ルンディア専門店「ウッズランド」をオープンさせる。この年、フィンランドではルンディアの製造が始まって50周年を迎える。ルンディア社とは、5年間の約束で協力関係を結び、ウッズランドは九州地区における市場調査を兼ねたアンテナショップとしての役割を果たすことになる。以後、ルンディアを普及させるための試行錯誤が始まる。

2000年、福岡市西区にマリナ通り店をオープン。ルンディア社から、優れたショップだけに贈られる「ルンディアコンセプトショップ」の称号を得る。日本では唯一。フィンランド国外ではデンマークのコペンハーゲン店が同じ称号を持つ。この頃より、ルンディア社製のパーツにとらわれず、互換性を保ちながら、日本市場に合ったウッズランド独自のパーツ開発や仕様変更を開始する。商品開発や商品管理における技術的な議論ではルンディア社の開発担当者や営業担当と対等に渡り合い、妥協しない頑固なクライアントとして一目置かれる存在となる。

2003年、九州地区でのルンディアのユーザー数が順調に増え続け、数千もの家庭で、さまざまな用途に使われるようになる。特に、子供用の学習机として、プランの自由度の高さと購入後の拡張性の良さには注目が集まり、ユーザーからシステムに対するいろいろな要望や意見が寄せられる。ルンディア社との議論を重ねながら、この頃より、システムパーツの日本独自の品質管理と商品開発の必要性を痛感し始める。パーツの品質と仕様のオリジナル化を加速させる。

2004年末,ユニット引き出しなど、いくつかのカテゴリーパーツ群が完全に独自仕様と入れ替わったのを機に、ウッズランド独自のシステムブランド「イキクッカ(ikikukka)」を立ち上げる。

2005年夏、システム家具「イキクッカ」のネット通販を開始。

2008年12月、家具製造会社(有)山田家具資材と共同で、本棚専門のネットショップ「本棚屋」をオープン。

2016年7月、次の世代への引継ぎを完了し、現役引退。

ルンディアの歴史とイキクッカについて

Harald Lundqvist氏

ルンディアは、1940年代にスウェーデンの大工職人Harald Lundqvistによって発明され、特許が取得されました。そして、ルンディアのその優れたシステム収納棚としての歴史は、1946年、彼がストックホルムのBrunkeb?ckstorgに小さなワークショップを開設し、スウェーデン南部の都市Gothernburgで開催された見本市に製品を出品して花開くことになります。

左の写真はルンディアの模型を手にするLundqvist氏。

Mr. Harald Lundqvist

フィンランドでは、1949年、Folmer RosenlewとErnst Fabritiusにより設立された会社(Lundia-Myynti Oy/Lundia F?rs?ljnings AB)がLundqvist氏よりライセンスを取得して製造を開始しました。

その後、ルンディアの製造ライセンスは、フィンランドを含め世界33カ国に販売され、スウェーデンではHarald Lundqvist が、ライセンス販売で得た利益で1952年に工場をGnestaに新設し、生産を拡大して行きます。

こうしてルンディアはスウェーデンで生まれ、世界各国に広まっていきました。ただ、ルンディアはそれぞれの国で独自の進化を遂げて行くことになります。そして残念なことに、各国間での製品パーツの互換性を失っていきます。この点で、現在も互いに製品の互換性が保たれているのは、知られている限りでは、発祥国のスウェーデンと隣国フィンランドのルンディア、およびそれらの国のルンディアの影響を強く受けた一部の国々で販売されているルンディアのみです。オランダや米国、ニュージーランドやフランスのルンディアには、発祥国であるスウェーデンやフィンランドのルンディアとのパーツ互換性はありません。

現在日本で販売されているルンディアは、スウェーデンとフィンランドで製造・販売されているルンディアとパーツ互換性があります。

以前、ニュージーランド製のルンディアが、日本で「ルンディア」の名称で販売されていたことがありました。ただ、その後撤退を余儀なくされました。日本で「ルンディア」の商標登録をしているのは、フィンランドのルンディア社(Lundia Oy)で、それ以外の会社が「ルンディア」の商品名でシステム家具を販売することはできないからです。日本では、本家本元のスウェーデンのLundqvist社でも、商標権を持つフィンランドのルンディア社に無断で「ルンディア」の商品名をつけて販売することはできないのです。しかし、実はそのフィンランドのルンディア社も、米国では自社の製品を「ルンディア」の商品名では販売できません。米国には1957年にLundqvist氏から「ルンディア」のライセンスを取得し、商標登録をしている別の会社が存在するためです。そのため、日本で販売されているルンディアは、米国では「リブラ(Libra)」の商品名で販売されています。そして米国では、もうひとつ、オランダのルンディアも「スカンディア(Skandia)」の商品名で販売されています。

このように、現在世界各国で製造・販売されているルンディアにおいては、基本パーツであるアップライト(縦枠)と棚板および棚受けピンの独自の構造が生み出す、堅牢で使い易い棚ユニットの仕組みが、唯一基本的かつ共通の特徴となっています。言い換えれば、そのパーツ構造と仕組みそのものが「ルンディア」なのです。本来これは、パソコンの世界でいえば、オペレーティングシステム(OS)のように、異なるメーカーのハードウェア同士でも共通の作業環境を与えられるものでなければならないのですが、残念ながらその統一性は世界中のルンディアについてはかなり無くなってしまっています。このことに加え、各国の商標権の問題が「ルンディア」という共通のブランド名を持ちながらも、世界中のルンディアユーザーや私共商品を供給する側にも混乱を与えてきた大きな原因になっています。同じパーツ(商品)なのに、国が違うと商品名(ブランド名)が異なり、同じ商品名(ブランド名)なのに、国が違うと別の(互換性のない)パーツが販売されている。なんとも複雑な状況です。更に、製品の起源はルンディアなのに、最初から別の商品名を使って製造・販売されてきたものもあります。オランダでルンディアをお使いになっていた方が、日本に引っ越されてユニット拡張のために日本で販売されているルンディアをお買い求めになっても、パーツ互換性に乏しく満足にお使い頂くことができません。とても残念なことです。ウッズランドでも過去にそのようなお客様がいらっしゃいました。

ウッズランドでは、「ルンディア」ユーザーの方々にできるだけ正しい知識と情報を提供することによって、システムへの理解を深めていただければと思っています。技術的なことも含め、「ルンディア」に関してお困りの点や分からない点などありましたら、気軽にお問い合わせ下さい。

ウッズランドが新しいブランドとして「イキクッカ」を立ち上げた理由は、それまで販売して来たルンディアを、もっと日本の市場に合った商品にしたい、もっと日本人ユーザーの声に耳を傾けたパーツ開発を行う必要があると思うようになったからです。イキクッカの殆どのパーツは日本で作られています。材料のみを厳選して取り寄せ、日本で製品にしています。「やはり日本製が一番」、試行錯誤の末に到達した私達の結論でした。ルンディアを知り尽くしたウッズランドだからできることがあると思います。ユーザーの皆さんからの、「こんなパーツがあったらいいのに....。」、「こんなサイズは?」など、ご意見、ご要望をお待ちしています。

「イキクッカ(ikikukka)」とはフィンランド語で、『いつまでも咲き続ける花』という意味があります。また、長い間第一線で活躍し、輝き続けている人や道具などを比喩してそう呼ぶこともあるそうです。「イキクッカ」という名前にはウッズランドが追い求める家具もそうありたいとの想いが込められています。

ウッズランドでは、これまでに「ルンディア」や「イキクッカ」をご購入頂き、今もお使い頂いている数千家族のお客様にとっても、また、これから新たにお求め頂くお客様にとっても、イキクッカがベストな選択になるように、そして、何より安心して長くお使いいただけるよう、パーツ一つ一つにこだわって提供して行きたいと考えています。共通のOSのもと、世界中でいろいろなメーカーがパソコンを製造・販売しているように、Harald Lundqvist氏が世に送り出した「ルンディア」のすばらしい仕組み(基本構造)とパーツ互換性を守りながら、システム家具「イキクッカ」は進化していきます。これからのイキクッカにご期待下さい。

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